あれからもう一カ月と2日がたってしまった。
8月7日の朝 最愛の きなちい こと きなこが
さよならを言うこともなく 旅立ってしまった。
最近お気に入りだった段ボールの中でひっそりと・・・・
きなちいは 14歳5か月。最近少しじっとしていることが多くなっていたので気になっていた。
3月に変形性脊椎症が発覚してから、なんだかじっとしていることが多くなっていたきなちい。
そのせいだとばかり思っていた。
前日もいつものきなちいで テーブルの上に上がって 抱っこをせがんできたので
昼休憩に抱っこしてやって喉をぐるんぐるんいわせていたのが 最期になってしまった。
やっぱりなんとなく覇気がないので
近々 健康診断の血液検査など、いろいろ調べてみようと思っていた矢先だった。
7月は、何度か大きな手術が入っていたのと、一人スタッフが抜けたことも重なってか、寝る時間以外働いていた気がする。
なんだかなーきなちい元気がないのだろうか??と思いつつ、
ついつい後回しになってしまっていたのが、今となっては非常に悔やまれる。
8月になってようやく少し落ち着いてきたので さて いろいろ・・・と思っていたとこだった。
きなちいの病院に きなちいが いなくなってしまった。

大学時代
ペットショップの陳列棚に、なぜだか水槽に入れられて
もらってくださいと書いてあり
いったん帰ろうと思ったけど
今帰ったら この子とは二度と会わないんだろうなぁ って
気になって 連れて帰ってから14年と4カ月。
きなちいを想わなかった日は、一日たりともない。
旅に出ているときもそうだった。
おそらく これからもないだろう。
北海道で一人暮らしを支えてくれて、引っ越す時には何もなくなった部屋で
一個の寝袋でぎゅうぎゅう夜を過ごし、フェリーに乗ってやってきた。
抱っこをせがんであまえてきたり、おもちゃを持ってきて遊べとせがんだり・・・・
悲しいときには、そっと寄り添って顔を覗き込んでくれたり、
こっちに帰ってから妹と喧嘩をしていたら仲裁に入ってくれたり、
お風呂上りにそっと足の水滴をなめてくれたりと
時に子供で時におかあちゃんみたいなきなちいだった。
病院で治療をして、助かる子もいれば、残念ながら亡くなっていく子もいる。
亡くなる前には、多少なりとも 見当がつくもんだと思っていた。
燈台下暗し、医者の不用心
きなちいは 二十歳のお祝いをした後に
徐々に腎不全か何かで亡くなっていくストーリーを勝手に描いていた。
しかし
あっさりと 心の準備をさせてくれることなく
きなちいは 私を置いていってしまった。
人間そう簡単に死なない。
寝れずに炎天下のロングのトライアスロンに出ても、死ななかった。
これまたまったく寝れずに100キロ走っても、死んじゃわなかった。
こんだけしたら 死ぬんじゃないかと思っていろいろしてみたけど
寝る時間以外働きづめでも、私は、壊れず生きてた。
人間 案外 死なないもんだ。
と 思っていた。
いのちあるもの かたちあるもの
いつかは・・・・とは言うものの。
今まで多くのことを教えてくれて
最後の最期まできなちいは いろいろ教えてくれたけど
自分までいなくなってしまわなくってもいいのにね
いのちあるもの
かたちあるもの
いろんなことに関して
今を大切に
せんといけんのだなぁ

写真は7月18日の朝5時半
なんだか 急に目が覚めて きなちいと しんちゃんと見た
最初で最後の朝焼け